アンタレス(Antares)。和名は赤星、火、大火など。
名称の由来は、ギリシャ語の火星に似たもの( Άντάρης)。
さそり座α星、さそり座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つ。
神話的には、オリオンを刺殺した毒蠍の心臓であり、夏の南の空に赤く輝くその姿は古くからよく知られている。
赤色超巨星の変光星。
大きさは太陽の600~800倍。明るさは太陽の8000~10000倍(赤外線を含めると65000倍)。
表面温度は3500K。
実視連星であり、赤いアンタレスAと青白いアンタレスBが550天文単位離れて公転運動している。
そのため、色の対比効果によってアンタレスAはオレンジ色に、アンタレスBは緑色に見えてしまう。
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