ヘスティア

ギリシア神話に於ける炉を司る神。
日本では炉と言っても火を起こし暖を取ったり調理に使ったりといった印象が強いが、
炉とは家や祭壇の中心という意味合いもあり、家族・家庭・家・祭壇・炉床・暖炉を司る神という側面も。
正式にはヘスティアーだが、日本では長音を省略する傾向が強くヘスティアと呼ばれる。
ローマ神話ではウェスタ。
大地と農耕の神であるクロノスと大地の女神であるレアーの子。
ゼウス・ポセイドン・ヘラ・ハデス・デメテルの姉。
クロノスが予言を恐れて自分の子等を飲み込んだ際、真っ先に飲み込まれたのがこの人。
オリュンピア12神の一柱ではあるが、12神になりたかったと嘆くディオニュソスに席を譲ったため12神では無いとされる説がある。
このあたりからもわかるように、争いごとを余り好まない性格だったようだ。
また、アテネ・アルテミスと同様に処女神。
ポセイドンとアポロンに求婚されたがゼウスに泣きついてお断りした。
なお、ヘスティアの話題になると紐という単語を見ることが多いが、
これはアニメ化もされたラノベが元ネタとなっている。